「iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)」で投資をスタートさせるとき、特に投資初心者ほど「今、人気のファンド(投資信託)はどれか」と考えてしまいます。しかし「iDeCo」で人気商品のランキングを調べることはあまりおすすめできません。というのも、「iDeCo」はファンドを次々乗り換えることには適していないからです。

そもそも、金融機関(運営管理機関)が「iDeCo」で取り扱う商品は、2018年5月以降は最大35本に限られています(現在は移行期間で、35本を超過しているところは今後5年以内に35本に減らすことになります)。長期の積み立てが前提の制度ということもあり、商品の入れ替えもあまり行われないでしょうし、自分好みのファンドが自分の選んだ金融機関に追加されるとは限りません。

もし買いたいファンドが自分の金融機関にない場合、金融機関そのものを変更する手もありますが、手続きに労力がかかる割に、ファンドを乗り換えたからといって効率的な売買になるとは限らないので、おすすめはできません。

しかも、頻繁にマーケットの状況をチェックし、売買の指図を行おうとすれば、仕事やプライベートのどこかを削ることになります。やりすぎれば日常生活の支障を来します。仕事でミスをやらかすかもしれません。

それに、「iDeCo」で投資に大きな労力を割いたところで、投資信託の売買は「翌日もしくは翌々日の基準価額での売却」「さらに数日後の購入」となるので、タイミングを狙った売買はほとんど不可能なのです。

掛金の上限があることから「iDeCo」での投資は金額ベースでもあまり大きくなりませんし、ファンドの見直しや入れ替えなど、投資に伴う負担は極力軽くする方向で考えるべきでしょう。

ということで、「iDeCo」での投資は、経済成長の平均点を確実に獲得する戦略(インデックス投資)で、可能な限りメンテナンスが不要な(つまりほったらかしにできる)商品を選ぶのがいいと思います。初心者でも1本でそれを実現できるのが「バランス型ファンド」です。

「iDeCo」では「バランス型ファンドをしっかり選び、基本的には長期保有」という「ほったらかし投資」をすることをおすすめします。

こちらの記事より引用:https://diamond.jp/articles/-/173641